※ 広島駅南口Aブロック市街地再開発組合作成のパンフレットより抜粋
広島駅南口Ａブロック地区は、被爆後の焼け跡にいち早く復興し、広島市の戦後の経済発展に重要な役割を担ってきました。
しかし、その後、紙屋町・八丁堀地区が土地の高度利用や商業・業務機能の集中、また、バスターミナルや新交通システムなどの交通機能の強化により発展していく中で、当地区は相対的な社会経済地位の低下をきたすこととなりました。
また、当地区は老朽木造低層家屋が密集し、土地利用状況も細分化され、都市機能上・都市景観上の整備が十分図られていない状況となっていました。
このようなことから、昭和55年度に「広島駅表口周辺地区市街地再開発事業基本計画（広島市）」が作成され、この中で当地区は、一体的な再開発を行い、広島市の新たな広域拠点として整備を推進する地区として位置付けられました。
この計画に基づき、市街地再開発事業を施行することにより、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新及び商業機能の高度化を行うとともに当地区の権利者の生活と経営の安定・向上を図ることを目的としました。
| 地区名称 | 広島駅南口Ａブロック地区 |
| 事業名称 | 広島駅南口Ａブロック第一種市街地再開発事業 |
| 所在地 | 広島市南区松原町9番14 |
| 施行者 | 広島駅南口Ａブロック市街地再開発組合 |
| 施行地区 | 広島市南区松原町9番の全部並びに13番及び17番の一部 |
| 地区面積 | 約1.2ha |
| 施行期間 | 平成6年度（事業認可）～平成11年度 |
| 総事業費 | 約512億円 |
建物解体後、出店する権利者のうち工事期間中も営業継続を希望する権利者に対して仮設店舗を2ヵ所整備しました。
| 所在 | 広島市南区松原町12番 |
| 店舗面積 | 1,238m2 |
| 業種 | 物販・飲食・事務所 |
| 所在 | 広島市南区稲荷町1番 |
| 店舗面積 | 522m2 |
| 業種 | 物販 |
| 従前権利者 | 権利変換 | 金銭給付等 | |
|---|---|---|---|
| 土地所有者 | 9 | 4 | 5 |
| 借地権者 | 206 | 36 | 170 |
| 借家権者等 | 35 | - | 35 |
| 合計 | 250 | 40 | 210 |
都市再開発法に規定する原則型としました。
底地は土地所有者による一筆共有とし、これに地上権を設定しました。
一部の区分所有を除き、配置された権利床を持分による共有としました。共有の権利床は、保留床の大部分を取得する参加組合員の広島駅南口開発(株)に賃貸します。
業種構成、配置計画に応じた床を広島駅南口開発(株)から新たに貸借します。
持分に応じた賃料を広島駅南口開発(株)から収受します。
| 昭和56年 | 3月 | 広島駅表口周辺地区市街地再開発事業基本計画作成 |
|---|---|---|
| 昭和57年 | 3月 | 広島駅前Ａブロック再開発準備組合設立 |
| 昭和61年 | 3月 | 広島駅前Ａブロック再開発事業推進計画作成 |
| 6月 | 再開発促進の提言書（開発法人の設立等） を市長に提出 | |
| 昭和63年 | 11月 | 広島駅南口開発株式会社設立 |
| 平成元年 | 2月 | 核テナントを株式会社福屋に決定 |
| 4月 | 事業推進協力者に大林竹中共同企業体が決定 | |
| 6月 | 準備組合に専従の事務局体制を整備 | |
| 9月 | 再開発住宅着工 | |
| 平成2年 | 4月 | 基準地鑑定評価実施 |
| 10月 | 個別意向調査の実施 | |
| 平成3年 | 4月 | 建物調査開始 |
| 平成4年 | 4月 | 地質調査開始 |
| 平成5年 | 3月 | 権利変換方式決定（原則型） |
| 4月 | 再開発住宅説明会 | |
| 8月 | 都市計画決定（高度利用地区・市街地再開発事業） | |
| 12月 | 市街地再開発組合設立県知事認可申請 | |
| 平成6年 | 3月 | 市街地再開発組合設立認可公告 |
| 4月 | 市街地再開発組合設立総会 第1回評価基準日 | |
| 5月 | 株式会社福屋、広島駅南口開発株式会社と覚書締結 | |
| 10月 | 再開発住宅入居開始 | |
| 11月 | 第2回評価基準日 | |
| 平成7年 | 6月 | 第3回評価基準日 |
| 7月 | 権利変換基準承認 | |
| 12月 | 大規模小売店舗法第3条届出 権利変換計画縦覧開始 | |
| 平成8年 | 3月 | 権利変換計画県知事認可申請 |
| 4月 | 大規模小売店舗法第5条届出 権利変換計画認可公告 権利変換期日 | |
| 6月 | 仮設店舗竣工 従前建物明渡し | |
| 8月 | 従前建物等解体除去開始 | |
| 10月 | 起工式 | |
| 平成9年 | 7月 | 広島駅南口地区愛称「エールエール」に決定 |
| 平成10年 | 4月 | 上棟式 |
| 12月 | 定礎式 建物管理規約県知事認可申請 | |
| 平成11年 | 1月 | 建物管理規約県知事認可 |
| 2月 | エールエールＡ館テナント会設立総会 | |
| 3月 | エールエールＡ館管理組合設立 工事完了公告 | |
| 4月 | 竣工式（4月14日） エールエールＡ館グランドオープン（4月20日） 「優香（当時のエールエールＡ館専門店街 イメージキャラクター）」によるテープカット |